
新車の平均値段はいくらくらい?

「そろそろ車を買い替えたいけれど、新車の価格が高くなっていて驚いた」
「昔はもっと安く買えた気がするのに、なぜこんなに高いの?」
久しぶりに販売店を訪れたり、ネットで価格を調べたりした際に、その「値段の高さ」にため息をついた経験がある方は少なくないはずです。しかし、単に「高いから諦める」必要はありません。価格上昇の背景を知り、費用の内訳を理解し、そして「現代的な買い方」を駆使することで、予算内で理想の新車を手に入れることは十分に可能です。
今の日本で売られている新車の「平均価格」はいったいいくらくらいなのか。まずは、その実態と背景について詳しく見ていきましょう。
全体的な平均価格の上昇トレンド
現在の新車購入における平均価格は、約180万円〜300万円程度がボリュームゾーンと言われています。もちろん、車種やグレードによって天と地ほどの差があります。しかし、かつての「軽自動車は100万円以下、大衆車は150万円」という感覚は、もはや過去のものとなりつつあります。
新車購入者の平均購入額は年々上昇しており、特にここ10年で数十万円単位の値上がりを見せています。なぜこれほどまでに新車の値段は上がってしまったのでしょうか。主な要因は以下の3点です。
- 原材料費の高騰と円安:鉄鋼、アルミニウム、樹脂、そして半導体などの原材料価格が世界的に高騰しています。加えて円安の影響もあり、製造コストそのものが押し上げられています。
- 安全装備の標準化と高度化:自動ブレーキや誤発進抑制機能、レーンキープアシストなど、先進運転支援システムが標準装備されるようになりました。これらには高性能なカメラやレーダー、センサーが必要であり、そのコストが車両価格に上乗せされています。
- 環境性能・電動化への対応:ハイブリッド車(HEV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)、電気自動車(EV)の普及に伴い、大容量バッテリーやモーターなどの高価な部品が必要になりました。ガソリン車であっても、燃費向上のためのアイドリングストップ機構や複雑なエンジン制御技術が搭載されています。
車種別に見る平均価格の相場
では、具体的なボディタイプごとの相場感を見てみましょう。
軽自動車:150万円〜200万円
かつては「安さ」が最大の魅力だった軽自動車。今では最も価格上昇率が高いカテゴリーかもしれません。特に人気のある「スーパーハイトワゴン(N-BOX、スペーシア、タントなど)」の上級グレードやターボモデルになると、車両本体価格だけで200万円を超えることが珍しくありません。最新の軽自動車は、普通車顔負けの安全装備や快適装備(両側電動スライドドア、サーキュレーターなど)を備えているため、この価格帯になっています。

一方で、シンプルなセダンタイプ(アルト、ミライースなど)であれば、100万円〜120万円程度で購入できるモデルも存在しますが、選択肢は限られてきています。
コンパクトカー:200万円〜300万円
ヤリス、アクア、フィットといったコンパクトカークラスも、価格帯が上がっています。特に、ハイブリッドを選ぶと必然的に250万円前後からのスタートとなります。

さらに、オプションでナビやエアロパーツ、有料色などを追加していくと、乗り出し価格が300万円を超えるケースも多々あります。「小さくて安い車」という位置づけから、「小さくても高機能で上質な車」へとシフトしています。
SUV:250万円〜500万円
世界的なブームとなっているSUVは、サイズによって価格差が激しいカテゴリーです。

ライズやロッキーのようなコンパクトSUVなら200万円台から狙えます。一方、ハリアーやRAV4、CX-60といったミドル〜ラージクラスのSUVは350万円〜500万円程度が中心です。SUVは大径タイヤや専用の足回り、4WDシステムなどコストのかかる要素が多く、同クラスのセダンやハッチバックに比べて割高になる傾向があります。
ミニバン:350万円〜550万円
ファミリー層に絶大な人気を誇るミニバン(ノア、ヴォクシー、セレナ、ステップワゴンなど)は、サイズも大きく装備も豪華なため、価格帯はさらに上がります。

ミドルサイズミニバンのハイブリッドモデルであれば、400万円台が当たり前。アルファードやヴェルファイアといったラージサイズミニバンになると、500万円〜800万円、あるいはそれ以上の価格帯となり、もはや高級車の領域です。
- Q150万円以下で買える新車はないの?
- A
「軽自動車のセダン・ワゴンタイプ」なら十分購入可能です。
人気のN-BOX等は総額200万円近くになりますが、以下のタイプなら予算内に収まります。
‣セダンタイプ(アルトなど): 車両100万円前後〜。最も安く買えます。
‣ワゴンタイプ(ワゴンRなど): 乗り出し価格で150万円前後に収まります。
ただし、普通車は一番安いグレードでも、諸費用を含めると150万円を超えてしまうのが一般的です。
新車購入の構成はこうなっている
新車を買う際、カタログに載っている「車両本体価格」だけを見て予算を組んでいませんか? 実は、新車購入には車両価格以外にもさまざまな費用がかかります。これらを総称して「諸費用」と呼びます。
一般的に、新車の乗り出し価格(支払総額)は、車両本体価格の+10%〜20%程度を見ておく必要があります。
車両本体価格とオプション費用
- 車両本体価格: 車そのものの値段。標準装備品が含まれます。
- メーカーオプション: 工場での製造時にしか取り付けられない装備(サンルーフ、本革シート、先進安全パッケージ、メーカー純正ナビなど)。後付けができません。
- ディーラーオプション: ディーラーに車が届いてから取り付ける装備(フロアマット、サイドバイザー、ナンバーフレーム、ドライブレコーダー、ETC車載器など)。これらは納車後でも追加購入が可能です。
法定費用(税金・保険など)
国や自治体に支払う税金や、加入が義務付けられている保険料です。どこの販売店で買っても基本的に金額は変わりません(値引きできない部分です)。
- 環境性能割: 車を取得した時にかかる税金。燃費性能が良い車ほど税率が低く(あるいは非課税に)なります。以前の「自動車取得税」に代わるものです。
- 自動車重量税: 車の重さに応じて課税される税金。購入時(3年分)を一括で支払います。エコカー減税対象車であれば免税・減税されます。
- 自動車税: 排気量に応じて毎年かかる税金。購入時は、登録した月の翌月から3月までの分を月割りで支払います(軽自動車は購入年度分はかかりません)。
- 自賠責保険料: すべての車に加入義務がある強制保険。37ヶ月分などをまとめて加入します。
- リサイクル料金: 将来車を廃車にする際にかかるシュレッダーダストやフロン類の処理費用を前払いします。
諸費用
ディーラーに登録手続きや車庫証明の取得を依頼するための手数料です。販売店よって金額設定が異なり、自分で行うことで節約できる項目もあります。
- 検査登録手続代行費用: 陸運局でのナンバー登録手続きを代行してもらう費用。
- 車庫証明手続代行費用: 警察署での車庫証明取得を代行してもらう費用。
- 納車費用: 指定の場所(自宅など)へ車を届けてもらう費用。店頭まで取りに行けばカットできることが多いです。
- 下取り車査定料・手続き代行費用: 今乗っている車を下取りに出す場合にかかる手数料。
預かり法定費用
車庫証明の印紙代や、ナンバープレート代など、実費としてかかる費用です。
隠れたコスト:メンテナンスパックやコーティング
見積もりを取ると、最初から組み込まれていることが多いのが「メンテナンスパック(点検整備の前払い)」や「ボディコーティング」です。
メンテナンスパックは個別に点検を受けるより割安になるケースが多いです。コーティングなどは専門店と比較して要否を判断しても良いでしょう。
- Q見積もりの「諸費用」は安くできないの?
- A
「諸費用」と「任意オプション」は見直せます。
税金(重量税など)は削れませんが、ディーラーに頼む「車庫証明取得代行費用(約1.5万〜2万円)」は、自分で警察署に行けば数千円の実費だけで済みます。また、見積もりにしれっと含まれている「ボディコーティング(約5〜10万円)」や「JAF入会金」などは必須ではありません。勇気を出して「これは自分でやります」「今回は不要です」と伝えるだけで、数万円単位の節約になります。
今どきの新車の買い方で価格が変わる
「新車の平均価格が高い」という話をしましたが、実は「どうやって支払うか」によって、実質的な負担感や総支払額は大きく変わります。昔ながらの「現金一括」だけが正解ではありません。現代には多様な購入プランが存在します。それぞれの特徴を理解し、自分のライフプランに合った方法を選ぶことが重要です。
現金一括払い
最もシンプルで、金利手数料がかからないため総支払額が一番安くなる方法です。
- メリット: 金利ゼロ。所有権が最初から自分になるため、売却や譲渡も自由。毎月の支払いに追われない。
- デメリット: 一度にまとまった資金が手元からなくなるため、貯金が減るリスクがある(手元流動性の低下)。
福車:新車を”福袋”価格でゲット!
「福車」は、まさに車版の福袋。人気のオプションが最初からパッケージ化されています。カーナビ、ETC、ドライブレコーダー、フロアマット、バイザーなど、ドライブに欠かせない便利なオプションが最初から全て揃っています。さらにそこから大幅値引き!大変お得な価格で新車を手に入れることができるのです。個別に購入すると高額なオプションも、福車ならお得なパッケージに含まれています。そのため、初期費用を大幅に抑えることができます。

これまで新車は高くて手が届かないと思っていた方にも、福車なら手が届くチャンス! ぜひ一度、チェックしてみてください。
通常オートローン(フルローン)
車両価格+諸費用の全額、または一部を分割で支払う方法です。
- メリット: 手元の現金を残せる。支払い回数を調整できる。
- デメリット: 金利手数料がかかるため、総支払額は現金より高くなる。完済するまで所有権は信販会社やディーラーにあることが多い(所有権留保)。
ディーラーローンは金利が高め(4〜8%程度)のことが多いですが、銀行系マイカーローンなら低金利(1〜3%程度)で借りられる場合があります。
残価設定型ローン
今、新車購入の主流になりつつあるのがこの「残価設定型ローン」です。これは、数年後(3年や5年後)の車の下取り予想価格(=残価)をあらかじめ設定し、車両価格からその残価を差し引いた金額だけを分割払いする方法です。
例えば300万円の車で、5年後の残価が100万円と設定された場合、購入者は差額の200万円(+金利)を5年間で分割払いします。
- メリット: 月々の支払額を通常ローンよりも大幅に安く抑えられる。ワンランク上の車に乗れる可能性がある。3〜5年ごとに新車に乗り換えやすい。
- デメリット: 金利は「残価を引いた額」ではなく「車両総額」に対してかかるため、負担額が多くなる。返却時に走行距離オーバーや大きな傷があると、追加料金(清算金)が発生します。
ハートプライス:賢く新車に乗ろう!
「ハートプライス」は、残価設定型ローンを利用した新車の買い方です。おすすめは3年プラン!中古車を購入するのと同程度の予算で、3年毎に最新の車に乗り換えることができます。常に最新の安全技術や快適装備を享受できるのは大きなメリットです。また、3年プランなら車検費用が不要で、メンテナンス費用も抑えられます。

毎月安く新車に乗る方法はこれ
新車価格の高騰に対し、ユーザー側も「所有」にこだわらず「利用」へと意識が変化しています。「頭金なしで、毎月定額で乗りたい」「突発的な出費を避けたい」というニーズに応えるのが、新しい車の乗り方です。
ここでは、毎月の支払いを抑え、家計管理を楽にする方法を紹介します。
カーリース(車のサブスクリプション)

近年急激に利用者が増えているのがカーリースです。仕組みは残価設定ローンと似ていますが、最大の違いは「維持費コミコミ」である点です。車両代、登録諸費用、自動車税(毎年)、重量税、自賠責保険、さらにプランによっては車検代、オイル交換、タイヤ交換などのメンテナンス費用まで含まれます。
メリット
- 頭金0円: まとまった初期費用が不要です。
- 家計管理が楽: 毎年5月の自動車税や、2年ごとの車検費用の心配がなくなります。毎月ずっと同じ金額が引き落とされるだけです。
- メンテナンスもお任せ: オイル交換やタイヤ交換などのメンテナンス費用もコミコミ。車の整備に詳しくない方でも、プロに任せて安全に乗り続けられます。
デメリット
- 中途解約のリスク: 原則として契約期間中の解約はできません(違約金が発生します)。
- 走行距離制限: 月間1,000kmや1,500kmなどの制限があります。
- カスタマイズ不可: 返却が前提のため、改造はできません(現状復帰が必要)。
ナンバーワンセット:月々1.1万円から新車に乗れる!
「ナンバーワンセット」は、月々定額で新車に乗れるマイカーリースプランです。月々1.1万円から新車に乗れるという手軽さが魅力。さらに、この月額料金には7年間の自動車税、車検費用、メンテナンス費用などの維持費が含まれています。予期せぬ大きな出費に悩むことなく、安心してカーライフを楽しむことができるのです。維持費の管理も簡単で、家計の負担を軽減できます。

ナンバーワンセット|サービス紹介|新車市場【公式】
契約満了時には以下の選択肢から選べます。そのまま乗り続ける、新しい車に乗り換える、あるいは車を買い取るか返却する。ライフステージの変化に合わせて柔軟に対応できるのもナンバーワンセットの魅力です。
手軽に新車に乗るなら
新車の平均価格は確かに上昇しており、軽自動車でも200万円、ミニバンなら400万円以上が当たり前の時代になりました。しかし、その価格上昇は、私たち乗員の命を守る安全性能の向上や、環境性能の進化によるものであり、決して無駄なコストアップではありません。
重要なのは、「価格が高いから」と諦めるのではなく、自分のライフスタイルに合った「買い方」を選ぶことです。記事の中でご紹介したように、現代には現金一括以外にも賢い選択肢がたくさんあります。
- オプション込みでお得に買いたいなら…
「福車」がおすすめです。ナビやETCなど必須オプションがセットになり、さらに大幅値引きが適用されるため、トータルコストを抑えられます。 - 常に最新の車に乗り換えたいなら…
「ハートプライス」(残価設定型ローン)が最適です。3年ごとに新車に乗り換えるプランなら、車検費用の心配もなく、常に最新の安全装備でドライブを楽しめます。 - 家計管理を楽に、定額で乗りたいなら…
「ナンバーワンセット」(マイカーリース)を選びましょう。税金や車検代、メンテナンス費用までコミコミで月々1.1万円から。突発的な出費がなくなり、家計の見通しが立ちます。
新車購入を検討する際は、車両本体価格だけでなく「乗り出し価格」全体を見ること、そして「所有」にこだわらず「利用」する選択肢も視野に入れることが大切です。ぜひ、今回ご紹介したサービスを活用して、予算内で無理なく、あなたにぴったりの一台を見つけてください。





